こんにちは!鴨井(@kam0_gerrar)です。
あなたの身の回りにこのような人はいませんか?
- 理想が高すぎて行動に移せない
- もしくは理想が高いため、一個一個のペースが遅い人
- 口だけは達者だけど実態が伴わない人
これ結構多いと思うんですよ。
僕はメインの仕事で慶早進学塾で数多くの生徒と接していますが、このような「完璧主義」が邪魔をして、成果に繋がらない人が多い。
僕は何事もまずは行動だということを生徒には常々伝えています。
そしてそれは何も受験生の話だけではなくて、どの年代の人にも当てはまるものだと思っています。
今日はストーリー形式で「完璧主義」から脱し、あなたが直ちに行動できるよう意識改革しましょう。
Contents
行動力がある
僕はよく行動力があるね、と言われます。
何か事を為す時、行動することは大前提なので、別に僕にとっては何の褒め言葉でもないのですが、少なくともこのように声をかけてくれる人は褒め言葉として発してくれているように感じます。
まあ確かに今振り返ってみたら、これだけのことを自分の意思で行動してきました。
- 全校2000人規模の高校で生徒会長をやり、校則を変え、当時校内に持ち込み禁止だった携帯電話を持ち込み可能にした。
- 将来塾を作ることを前提とし、自分を実験台に色々試したかったため、あえて予備校に通うのではなく、宅浪を選んだ。(なお諸々の事情があり二浪した模様。。)
- 二年目の浪人が終わり、慶應経済に進学。大学進学後直ちに個人事業(受験生の指導)をスタート。
- 個人事業を3年やり、まだ大学の単位が40単位ほど残っていたものの、岐阜に移住し、慶早進学塾岐阜校を設立する。
- 現在、慶早進学塾は岐阜校、大垣校、そして横浜の中山校の3校舎を運営。
現時点でも多くの問題を抱えていますし、まだまだ全然足りていないですが、それでも自分の意思と行動力でここまで来れたことは誇りに思っています。
少なくとも平均よりも多くの行動は重ねることができたかなあと。
ではなぜ僕がそこまですぐに行動に移すことができるようになったかというと、そこには母親の姿勢があったからなのです。
それをご紹介しましょう。
圧倒的な行動力を持っていた母親
数多くのエピソードがある母親なのですが、そのうちのいくつかを紹介しましょう。
いきなり漢検の勉強をし始める。
僕の母親は勉強熱心というか、知識欲が旺盛というか、急に何か思い立ったかのように何かの勉強をし始めることが昔から多いんですよね。
僕が中学生くらいの時に、事件は起こりました。
いきなり
「日本人なのに漢字できないのはやばい。今から勉強して一ヶ月後漢検2級受けるわ(真顔)」
と僕に(なぜか)宣言してきました。
僕からしたら、あなたが何を勉強しようが勝手にしてくれ、特別興味ないわ、と思っているのですが、家庭内ヒエラルキーが父親と並んで最下位の僕は母親にこんな些細なことで文句を言うはずがありません。
「ああ、そうなんだ。まあ頑張ってね。」
と普段同様、適当に相槌を打っておきます。というか母親がこれから勉強しようとかどうでもいい。興味ない。
しかしそれがバレたら面倒なので、適当にコメントを返しておくわけです。
僕の母親はなんというか単細胞人間なので、それで気合いが入ったのでしょうか。そして本当に勉強し始めました。
その具体的な勉強の様子ですが、もうまじで受験生の比じゃない。
割と本気で僕が家にいるときは母親は勉強するか寝るかしかしてないレベルです。
いやあんたその前に飯作れよと毎日思っていました。
僕のご飯より漢字の勉強の方が大事だったようです。
さて母親の勉強のやり方は極めてシンプルでした。
- 一回すべての問題を「自力」で解き、自分がわかってないものをすべてあぶり出す。
- その後わかってないものは何度も繰り返しアウトプットして反復する。
- 仕上げに全体を高速で反復して完了。
一見泥臭いやり方かもしれないですが、多くの受験生を教えてきた今だから言うと、このやり方は素晴らしいです。
こういう勉強のやり方を体現してくれる人が自分の近くにいたことは自分が思っているよりも大きな財産だったのかもしれません。
そんなこんなで母親は1,2ヶ月程度でそのやり方で漢検の問題集を5冊潰してました。えげつなくないですか?
ちなみに日中はパートとかもやってたはずです。
また元々漢検が余裕合格ってほどでもなかったはずです。勉強は3級くらいからやってましたし。(ここもポイント高いんですよね。さすがに3級は余裕だったと思いますが、自分の実力を過信せずに基礎中の基礎から勉強を開始している点です。)
そして1,2ヶ月程度本当に気持ち悪いくらい勉強した後に、試験を受けに行きました。
帰宅してから母親に出来を聞いたんですが、「全然ダメだった。2問分からなかった。」と言ってました。
え?全部で100問くらいの試験だよね?2問分からなかっただけでダメなの?と当時の僕は素直に思いましたが、母親は本気で満点を取りにいってたようです。
結果は195点でした。
本人としては不服なんでしょうが、僕はこの母親の姿に勉強の本質がすべて詰まっている気がしてなりません。
大事なのは以下の点。
・過程に完璧は求めない。 ⇨あくまでも泥臭く、でも速く大量にこなす。
・勉強の基本はアウトプット。 ⇨眺めるのは勉強ではない。それはただの参考書の見学でしかない。自力で解け。
・分からない問題は何回もやるしかない。 ⇨一瞬で解けるようになるまで繰り返せ。 ⇨これらをやってたら処理速度が異常にはやくなる。
・結果や数字には超シビアになるべし。195点で満足しない向上心。
こんなやり方でやれてる人、現実にはほとんどいないですよね。
そう、そしていないからこそ、大半の人が中途半端な成績なんだと思います。
でも僕はこれは誰でもできることだと思う。
実際母親にできたし、僕もできた。過去の教え子も普通に何人もできた。
これだけ再現性のあるやり方なんだから、さすがに君たちだけができないということはないはず。
ここまで言えば重要度がわかると思います。
いきなり就活し始める
今度は僕が大学生になってからの話です。
僕には弟と妹が2個ずつ下にいて、僕は2年遅れで弟と一緒のタイミングで大学に入りました。
一方弟と妹は現役で大学に進むことになったので、つまり僕が大学に入ってから2年後に妹も大学に入り、その時点で兄弟全員大学生になったということになります。
子供を育てるにあたって、最もお金のかかる時期はおそらく子供が大学に入る直前と直後でしょう。
しかも鴨井家は3人とも私立大学です。もう本当に親に申し訳ないw
一方で兄弟3人とも大学生になったことで、ある意味で親の役目の大半は終えたという感覚もあったのでしょう。
妹が大学に入る直前くらいに、いきなり僕達に親は宣言します。
「あんた達よりも先に就活経験しておくわw」
また始まったよ、と思いました。
しかしこう言ったら、何が何でも行動に起こすのが僕の母親です。
今回も死に物狂いで勝ちに行くはずです。
そんなわけで次は50歳にして就活を始めることになったのです。
なかなか結果が出ない日々
僕の母親は口は悪いし、自慢が多いけれど、能力値は高く、なかなか有能です。
しかし今回の就活は結構大変だったみたいです。
4年制の国立大学を卒業はしているものの、正社員として働いていた時期は大学卒業後の数年間限りで結婚後は専業主婦かパートしかしていません。
既にパートとして働いている会社でそのまま正社員になったり、派遣社員として働くのであればまだ分かりますが、経歴に優れているわけではない母親がその年になって正社員として職を探すのはそれほど簡単ではないです。
いくら本人の能力値が高くても、履歴書と数回の面接だけでは正直その能力は測りきれないというのが本音です。
なかなか結果の出ない日々が続きました。
しかし本人は至って前向き。
これだけ面接で落とされて、病んだりしないのか?と思いましたが、母親はこのように言っていました。
「私の経歴ですぐに結果が出るはずがない。でもやれることは思い浮かぶ限り全てやる。」
ふと机に目を向けてみると、母が希望している業種の会社の一覧を羅列したものがありました。それを順番に片っ端から当たっている様子。
相変わらず泥臭いやり方だなと思いました。
でもこのやり方は嫌いじゃない。そして確実に成果に繋がるなと確信もしました。
こういう経歴だからこそ、どこが自分のことを評価してくれるか分からない。だったらそれら全てに当たってみる。そうすればどこか自分のことを評価してくれるかもしれない。
これは最初から結果や何かに期待してないからできることだと思うのです。
特に人に期待しないという姿勢は非常に大事です。
人に期待してしまうと、その人に依存し始めます。依存し始めたらその人が自分のために何かしてくれないと、その人に不満を持つようになる。
でも人に期待しない姿勢でいると、そもそも期待していないから、対人関係で気を落とす確率が低くなります。
また人に期待していないからこそ、その人に対して優しくなれるものです。
実際に優しい人って精神的に自立している人が多くないですか?
これはそういう原理から成り立っているのだと思います。
結末は…?
そのまま母親は就活を続けました。
このあたりの時期の母親は毎日スーツを着てた気がします。
結果、母親のことを評価してくれる会社に出会い、その会社で働き始めることが決まったようです。
それ以来、今日に至るまでその会社で働き続けているようです。
母親が勤務している店舗で、母親が入社した年に売り上げが増し、全店舗最高の売り上げになったとかなんとか。
なんというか、さすがだなあと思いました。
やはり母は以下の点を実行してたから、最後に勝つことができたのでしょう。
⇨期待しないからこそ、やれることは全てやり尽くすという姿勢。
おそらく入社後もこのスタンスは変わってないはずです。
何かに依存したり、期待することがないからこそ、やれることは全てやりきるという姿勢になるわけです。
お客さんはそりゃ些細なことでも手を抜かない、真摯に仕事に向き合う人に付いていきたくなるはずです。
これは仕事の鉄則だと思います。
まとめ
僕は母からこのような姿勢を間近で見てきました。
その経験は今振り返ってみると大きかったです。
しかし親だけに限った話ではなく、身近に他とは違うレベルで成果を出している人は実際にいます。
そういった人たちを観察して、自分の足りてない部分を改善させていくことが大事なのかもしれません。
完璧主義の人、またそれによってなかなか行動に繋がらない人は今すぐ考え方を変えましょう。
最初から完璧になるなんてことはありえないですから、だったら「過程」における「完璧」を追求するのではなく、「結果」が「完璧」に近づくことを優先すべきだと言えます。
やるべきことを今すぐにでも、行動に移しましょう。