マインド

結果を出すにはやってはいけない準備の話。

超久しぶりにこっちのブログで記事を更新。

僕はしっかり時間を使って事前に準備をすることが苦手です。

どちらかというといつも短期勝負のタイプ。なのでその場のキレを求められることであったり、一瞬の爆発力が求められるものは成果を出すことができるけれど、とにかくコツコツやった方が成果が出やすいものは、よほど興味のあること以外はなかなかできません。

まあ塾とか教育は昔からすごく興味があって、というか小学校の時からずっと塾を作りたいと思っていたので、コツコツやれるのですが、これが記事の執筆とかってなると、、まあ無理ですね。笑

まあそんなタイプの人間だからこそ、得意な領域があるのです。

それがタイトルにもなっている通り、準備をしてはいけない領域での勝負

例えばこんな内容だと事前準備よりもその場での対応力が重要だったりします。それがこれ。

人前で話す時

学校や社会人になってからでも、皆さんそれなりに多く、人前で何かを話さないといけない機会ってあったと思います。

僕も仕事柄、一対一にしろ、1対集団にしろ、毎日のように誰かの前で色んな話をしないといけません。

そしてこの人前で話すのが苦手な人はきまって、以下のことをしてしまいます。

話す内容を事細かに決めてしまう。

例えば学校のなんらかのプレゼンをする時、話す内容をそのまま文章化して、それを朗読するだけの人とかいなかったですか?

これは明らかに間違った準備です。

事前に細かい内容まで話す内容を決めてしまうと、聞いてる人の反応や雰囲気を感じることができなくなります。

その結果いつの間にか話している人と、聞いている人の距離が離れていってしまうのです。

しかし、精々話す要点だけ確認してるくらいの準備で留めている人は、その場の状況を見ながら話をしていくしかありません。

その際にヒントになるのが、聞いてくれている人の表情や反応、雰囲気など。

それをもとに色々探りながら、聞き手が居心地の良い距離を探りながら話をしていく必要があります。

これは事前に細かい内容まで決めすぎてしまうと、なかなかできなくなってしまいます。

そのためこういったその場での対応力や柔軟性で評価が決まるものに関しては、あえて準備をしすぎないという姿勢が重要になるのです。

昔の教え子の話

さてもう一個面白い話をしておきましょう。

慶早進学塾岐阜校を設立して、一年で校舎を移転したんですけど、移転前後くらいで入塾してくれたとある教え子がいました。

その子は女の子で、普段たまちゃんと呼んでいたので、そのままたまちゃんと呼びます。

今までの教え子の中で1,2を争う天才です。

まず塾にいる時間の半分は寝てました。

いや振り返ってもまじで寝てましたw

とりあえず学校終わったら平日はちゃんと塾に来るんですが(土日は家から出るのが面倒という理由で来ない)、塾に着いてのんびりご飯食べたら、そのまま寝る。

寝てるのに気づいたら起こすようにしてるんですが、一瞬起きて、またそのまま寝る。

たまにすごい勢いで勉強してることもありましたが、冗談抜きでそんな生活をしてました。

受験生らしい勉強なんかほとんどやっていない。

にも関わらず彼女はその年で唯一慶應と早稲田のW合格を果たすのです。(この年は慶應の合格者は多かったですが、皆そこで燃え尽き、早稲田の結果はあまりよくない年でした。)

力を入れるべきタイミング

たまちゃんが今まで見てきた中で最も優れているなと感じたのは、本気でやらないといけない領域で絶対に手を抜かないこと

普段はあんな生活送っていますが、例えば模試の時や何かの本番の時誰よりも貪欲に点を取りに行こうとする姿勢が印象的でした。

もちろん事前準備は非常に大事ですし、特に入試だとその事前準備ありきで勝敗が決まってしまうところはありますが、それと同じくらい本番でやるべきことをやり尽くしているかどうかも重要です。

そしてそれを積み重ねていくことで、アウトプット力が身についていきます。その場で機転が利いたり、対応力が高い人間になります。

コツコツ型の成果が出ない人

コツコツ頑張ることが素晴らしいとされている日本では、準備時間の割に成果を出すことができない人が多いように思います。

もちろん準備することは大事ですし、必要不可欠なものであるとも思いますが、あくまでもそれは成功する上で必要な要因の一つにすぎないということ。

特に塾で色々な生徒と接していて、それを強く感じています。

例えば、非常に真面目でまた心配性な人に多いですが、全ての原因をこれまでの過程に見出してしまうタイプの子。

模試を受験したとして、その結果があまりにも悪かった時に、その原因を全てこれまでの勉強によるものだとしたり、またまだ全く勉強したことがないから、という理由にしたりする人のことです。

もちろん試験の前に勉強することや、事前に準備をすること事態はめちゃくちゃ大事です。しかし、それが全てではないということもまた事実です。

もし結果が出なかったらどうしようと考え、入念に準備を重ねます。

しかし彼らは結果を出す上で最も大事なことを見失っているのです。それがこれ。

今目の前のことに集中するということ

人生は「今」の積み重ねですよね。

一瞬一瞬が過去になっていきますが、自分が意識している今その瞬間の積み重ねで人生を生きています。

コツコツ型の人にありがちなのが、「未来に対する不安」「過去への執着」です。

未来が不安だから、そこばかり考えて、目の前のことに集中できなくなる。

大事な日が近づいてきて、その先のことを考えると不安になったり、結果が出なかったらどうしようとなって、今目の前でやらないといけないことがやれなくなった経験は多くの人が陥ったことがありますよね。

また「過去に対する執着」も同様です。

例えば、この時間に起きようと決めていたのに、寝坊してしまった。

それで前日に考えていたプランが崩れたことで、やる気を失ってしまい、何もやれなくなってしまう。

これは「過去に対する執着」によって、今目の前のことを放棄してしまった証です。

いずれにせよ、「未来」と「過去」を切り離し、どれだけ目の前の「現在」を大事にすることができるか、ここが非常に重要になってくるのだと思います。

思えば、昔の教え子のたまちゃんは、大事な時になればなるほど、目の前のことに集中できる子でした。(逆に目の前のことに集中しすぎて、一つのことしかやれなかったりもしたり笑)

なかなか成果が出ないと感じている人は、ぜひ「現在」を大事にしてください。そこが疎かになっているに違いありません。

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  1. 東大に0.04点差で不合格。結果が過程の価値を決めてしまうということ。

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