僕は二浪の末大学に入学し、そのまますぐに教育事業で起業しました。
厳密には最初数年は個人事業主で活動し、その後22歳の終わりに岐阜に移住し、そこで会社を設立したので、そのタイミングで起業したと言った方がいいのかもしれないですが。
僕はどうしても教育事業や塾をやりたくて(小学生の時からの夢の一つでした)、それで起業したので、多少の苦難があろうとも、全然後悔はないですが、それでもよく聞かれるんですよね。
学生や若い時に起業して凄いですねとか大変じゃなかったですか?
なんて。
運良く色々な縁にも恵まれて、学生時代に0から始めて、学生の間で2億円くらいの売上を作り、学生が終わった今年からはこれまでの課題を解決できるよう奔走していますが、最初は本当にびっくりするくらい大変でした。
でもこの大変さとかって年齢は関係あったのかな?と思って、過去のことを振り返ってまとめてみました。
Contents
学生時の起業
僕は起業するとしたら、学生の時に起業するのか(もしくはフリーター)、それとも社会人を経験してから起業するのかの2パターンに分かれると思っています。
社会人だと年齢の幅は広いですが、学生時の起業と社会人以降の起業だと結構性質が異なると思うので。
まずは学生時の起業からいきます。
メリット
時間が膨大にある
特に学生時はまじで時間が膨大にあります。忙しい大学や学部を選んでしまったら別ですが、それでも大学は2回の長期休暇がありますし、それ以外でも土日は基本的にオフ。
平日も常に大学の講義で埋まってるわけでは決してないですからね。
この膨大に自分のために使える時間がある期間は極めて貴重だと思っていて、それを自分のやりたいことのために使うことができるのは非常に大きいですよね。
僕は大学に入学したタイミングで既に起業することは決めていたので、大学には本当に最低限しか行かず(良いことだとは思っていません笑)、サークルもそこまで忙しいサークルを選ばず、バイトも最低限で、とにかく大学生のうちに事業を構築しようと、黙々と作業してました。
あまりにも大学に行かなすぎて、大学ではレアキャラ認定されてたようです。
確かに途中からは大学に足を運ぶよりもサークルに行く回数の方が多かった気さえします。
どうりで、大学の試験が大変だったわけだ。試験までその授業のこと何も知らないわけだから。笑
それはさておき、特に大学1年生の時は毎日必ず5人の子とコンタクトを取って、受験指導をしようと決めて、欠かさず実行しました。
この膨大な時間の使い方を間違えなければ圧倒的な力がつきます。
社会的な保障
大学生始め、学生というのは、社会的に保障された身分です。
これは本当に大きい。まじで大きい。
僕は二浪した経験があります。
人間は本当に残酷で、全く同じ人間であるにも関わらず、肩書きがあるかどうかで相手からの評価は基本的に一変します。
浪人時代は相手から馬鹿にされたり、まともに相手にされなかったにも関わらず、慶應の学生になり、また起業して社長になったら、それだけで相手からの評価が変わったことが多かったです笑
そりゃもう手のひらクルックルですよw
別にこれをどうこう言うつもりはなく、所詮そんなもんだということです。
だからこそ起業するのであれば、社会的に保障されている状態で行動を起こした方が賢いと思うわけです。
特によほどの天才でない限りは、事業が軌道に乗るまでに膨大な時間がかかりますからね。
守られているところで活動した方がいいよね、ということです。
デッドライン
学生起業の場合、明確なデッドラインがあります。
それが就活です。
僕は就職活動が本格化するタイミングで、最低限安定して生きていくことができる状態を作ることができていなかったら、就活にまわろうと思っていました。
本気で教育事業で結果を残そうと思っていたので、就活にまわった時点でそれはもう死だと(本気で)思っていました。
なぜかこの時は本気でそのように思っていました。完全に自分から退路を絶って、何が何でも絶対に結果を出すと本気で思ってました。(だったらもっとうまいやり方あるだろって今だったら思うんですけどね笑)
だから学生起業する場合はここが明確な一つの指標になります。
人にもよるかもしれないですが、こういうデッドラインがあるのはいいですよね。
締め切りがないと頑張ることができない人は多いと思います。
僕は常にここを意識していたので、就活が本格化する頃には塾を一個作り、また数ヶ月無収入でも問題なく運営することができるだけのキャッシュを得ることができました。
岐阜に行き、塾を設立することができたのは、このデッドラインを常に意識していたからです。
またもし仮に事業がうまくいかなかったとしても、素直に就活にまわることができるのは学生起業の大きなメリットの一つです。
逃げ道があるのだから、だからこそ膨大な時間のある学生時代に思い切ってトライしてみるというのは良い選択なのではないか?と思うわけです。
年齢だけで優遇される
東京で個人で活動していた時もそうですし、岐阜に行って会社経営している今もそうですが、若いは武器ですねやっぱり。
なんて言うと基本的に第一印象の掴みは完璧です。笑
まあ今は大学卒業してしまったので、まだ大学生ですとは言えないんですがw
特に先輩の経営者の方だったり、かつてご自身も若い時に活動を重ねて、一定の成果を収められてきた方々ほど、若い子を引き上げてくださる方が多い印象です。
若さが先頭にくるのはまずいと思いますが(人間誰しも年を重ねます。それにより価値を失うのはまずい)、若さを武器にしない手はないです。
大半の学生はやらない
結局これなんですよね。
今まで大学の同級生や友達、また教え子などでビジネスやりたい、学生起業やりたいみたいな相談を受けたことはもう数え切れないほどあります。
しかし本当にもう95%くらいの人はやらない。
仮に動いてたとしても、割と早々に断念して諦めてしまう。
起業って最初は本当に結果が出ないんですよ。僕も半年以上本当に結果が出なくてお金に苦労しました。
そういった特徴があるので、せっかく行動を始めてもどんどん皆離脱していきます。
本当に残る人はごくわずかです。
だからやり続けたら勝ちなんですよね。僕も教育の仕事だけは飽くなき情熱があるので、しっかりと続けられています。
デメリット
リソースの乏しさ
大半の学生が自分以外のリソースを持っていません。
僕も実際、ビジネス教えてもらえる信頼できる人もいなかったですし、一緒にやる仲間もいなければ、資金も入学祝いで祖父母にもらった30万円程度しかありませんでした。もちろん情報発信力もなければ資産も何もありません。
多くの人がこの状態で始めないといけないということです。
本当に大変な道ですよね。
まさに0からのスタートです。
でも今思えばこの状態こそ、燃えるというか、最高の活動の動機だったなとも思ったりもするのですが笑
取引先、顧客から舐められる。
僕が起業で一番苦労したことは多分これです。
若いというだけでまじで舐められる。
舐められるというか当たり前の信用すらも勝ち取ることができません。
教育事業で起業し、実際に活動してて、最初に出くわしたのが高校生や浪人生に全然相手にされなかったこと。
正直学歴は手に入れたし、過去の模試の成績なども残っていたから、なんとかなるだろとは思っていたが、正直それは甘かったです。
普通に胡散臭いとか言われまくってきましたし、何度も何度もやりとりを重ねて、生徒からの信頼を獲得した後は、今度は保護者に猛反対をくらって、その話が白紙に戻ったり。
まあ今となっては当たり前の話ではあるんですけど、特に一番言われたのが、20歳そこそこの年齢であったことや、まだ大学生であったことで、なかなか信用を勝ち取ることができなかったということですね。
最初が一番難易度がハードだったので、やればやるほど障壁が下がっていくなという感じはありますが、やっぱりこの最初の部分を乗り越えられない人が多いのではないかなという気がしています。
ちなみに、学生起業のメリット、デメリットに関しては別記事でも書いてました。(勢いよく書き始めて途中で既に過去に書いてたことに気づくという。泣きたい。)
(上記をクリックしたら該当の記事に飛びます。)
社会人以降の起業
僕は学生でそのまま起業してしまった人なので、まあ参考までに。
メリット
豊富なリソース
社会人になり、特に経過した年数が長くなればなるほど、スキルも人脈も資金も多くのリソースを確保しやすくなります。
シンプルにこれは羨ましいw
特に人脈に関しては、未だにニート体質が災いして、家と塾に引きこもりまくってますからね。そんな人間に人脈なんか獲得できるはずなんかない。
でも社会人経由したら、嫌でも多くの人と接することになります。
その中で同僚や上司、取引先との関係値を構築し、自身のスキルも向上する。そして年々収入も増えていき、一定額キャッシュを確保できるようになる。
社会人経由後の起業の方が諸々やりやすいのは間違いないかと思います。
独立という選択肢
学生起業にはこれが絶対にないです。
一定期間会社や特定のコミュニティーに所属して、その後スキルや資金などが集まったタイミングで独立するというものです。
社会人経由後の起業はこちらの独立の方が多いのではないでしょうかね?
別に何事も全て0から作らないといけない、なんてことは決してなくて、必要になるスキルなどをしっかり習得して、その後自分オリジナルのものを加えた上で、独立して活動するのは安心感があって良いですよね。
また成功の確率も高いと言えます。
デメリット
やる必要性があるのかという問題
まあ学生起業もそうなんですけど、多くのリソースを確保できているような安定した職に就いている場合、そもそも起業する必要があるのか?という問題があります。
家庭を持っていたら…
もし結婚して配偶者がいたり、子供がいたら、途端にリスクを負うことができなくなります。
起業することが自分だけの問題だけではなくなりますからね。
例えば、自分の父親がいきなり「俺、会社辞めて起業するわw」とか言ってきたら、「は?馬鹿なの?大丈夫かよ。」って思いますw
そもそも貯金いくらあるの?大して持ってないよね?
家族の暮らしはどう考えてるの?住宅ローン残ってるんだぞ。
なんか強みになるスキルとかあったっけ?
そもそもどの分野で起業するの?
事業が軌道に乗るまでどのくらいの時間と労力、費用を見込んでるの?
まさかもう会社辞めてないよね?
みたいな笑
僕は妻ではないですけど、夫から奥さんにこんなこと宣言されたら、一瞬でこんなことが頭に浮かんで、夫をまくし立てるんでしょうね笑
実際、どの事業であっても一瞬で成果につながるものはほとんどなく、大半が軌道に乗るまでに多くの時間と労力がかかります。
それを考えた時に、リスクを負って起業するのが良いのか、このままの職で継続してやっていくのかは、思いが強くとも非常に難しい問題となります。
社会人経由後の起業・独立は実はここが一番大きな問題なのでは?と感じます。
これを克服して行動するには、相当の根回しが必要です。
事前に顧客を確保しておくこと、商品設計を完了させておくこと、取引先を確保しておくこと、発信力を強化しておくこと、資金を確保しておくこと。
この辺りを備えてから初めて起業という形になりそうです。
結局年齢は関係あるの?
お伝えしてきた通り、年齢によってメリット、デメリットは当然あります。
しかし結局起業は、これが最重要です。
まず第一に行動するかどうか。
その後、改善を重ねながら行動し続けるかどうか。
どの年齢になっても、結局行動する人は行動するし、行動しない人は行動しないですよね。
その点では年齢なんか関係なく、またそれと同時に事業の中身に年齢が査定対象になる項目はありませんん。
結局はお客さんを幸せにすることができるかどうか。またそれが相手に伝わるものであるかどうか。
そしてそのために必要な能力が備わっているかどうか。
全てはこれだけであって、ここに年齢も何も関係ないのです。
だから年齢が若いからダメだとか、逆に年取ったから行動しないとか、そういうこと考えるのはやめにしませんか?
もしあなたが起業して、明確に何か目的を果たしたいのであれば、とにかく行動しましょう。
また必要な準備を抜かりなく行いましょう。
結局起業に必要なのはそこだけです。